yshkn’s blog

島根に長期出張中の文系卒ITエンジニアの日常

複数の師を見つける

人の成長速度を上げ、かつリスクも下げる方法として私が真っ先に考え付くのがタイトルにある複数の師を見つけることだ。


ほとんどの人は意識的にしろ、無意識的にしろやっていることだが。

一つ重要なのは一人だけではいけないということだ。

例外的に、誰かに本当に弟子入りし、カバン持ちから何から何までやって少しでも吸収したいというときは難しいだろうが。
しかし、そんな場合ですら、多少なりともそのライバル筋にあたる人のことを勉強してみることが、その二人の考え方の違いを明らかにし、効率的に吸収できる可能性がある。

そのような弟子入りしたわけでもない、学校の先生や、親がいくら尊敬できようとも、その一人だけから学ぶのはかなり危険である。

大きく偏っていたり、他と比べて実は大したことのない人でも、一人に盲目的になってしまうと、見えなくなってしまう。

 

勿論、そのような尊敬できる、ベンチマーク足りうる、先生、親、先輩、上司、同僚、同級生がいるのは非常に恵まれていることである。

 

しかし、最低でも3人の尊敬できる人、そしてできれば2人以上は著名人(過去の偉人、思想家、ビジネスマン、評論家、アーティスト、芸人、アイドル他何でも構わない)で尊敬できる人を作ることが、良いと考えている。

 

簡単なのが、著作があったり、ブログやSNSで発信している人だと、見つけやすく、また、その人の考えをインプットしやすい。

 

このように書くと、反論が考えられる。
誰が言ったかではなく、何を言ったかが重要だ、人で判断してはいけないという反論だ。
これは確かに正しい。
しかし、TwitterFacebookmastodonやブログ、Youtube等で何百万何千万の人が発信している情報をすべて吟味している時間など全くない。

 

何かで重みづけして、優先的に情報収集する判断基準が必要だ。
となると、やはり発信者は重要なファクターだろう。
最初にそういった人を見つける際には、地位や名声といった色眼鏡をできる限り外し、自分が尊敬に値する発信を行っているか、を厳しく見る必要がある。
そして定期的にそれを見直す必要がある。
しかし、その間はそういった人たちの情報発信を優先的に得ることで、効率的に価値ある情報を得られる可能性が高まるだろう。

 

 

ということを私が尊敬する人の一人としていた、瀧本哲史さんの訃報を知って思い起こさせられた。

全ての著作が私にとって名著であるが、中でも老若男女誰にでも強くお勧めできる「ミライの授業」は過去の偉人の例から、コモディティではなく、スペシャリティになるヒントを与えてくれる。 

ミライの授業

ミライの授業

 

 


師を選ぶことは重要であり、かつ難しい。かつて師として尊敬していたことが黒歴史となることもままある。

しかし、それも含めて自分であり、振り返らなくては成長はない。

 

今の自分の師を順不同かつ敬称略で書き起こして、本ブログの終わりとしたい。

 

学び一般
瀧本哲史、読書猿、石原千秋
哲学
永井均、千葉雅也、野谷茂樹
エンジニア
宮川達彦、森田創、奥一穂、結城浩
音楽
涼平(exメガマソ)、ユウ(チリヌルヲワカ)、仰木日向
投資
ジェレミー・シーゲル、一族エキゾ
漫画
石黒正数岩明均、久井諒子

こうしてみるといかに自分が過去にも世界にも掘り下げられてないかが浮き彫りになってしまう。。。